肩車されている子供

意思疎通が難しい子どもとのコミュニケーション

子どもは愛らしくてとてもかわいいですが、まだ言葉をしっかり話すことができない年齢だったり、語彙が少なかったりすると、なかなか意思疎通が難しいことがありますね。
けれど、ポイントを抑えつつ接することで、子どもの心を掴むことができます。
ここで、小さな子どもとの上手なコミュニケーションのとり方をご紹介しましょう。

子どもと接する際に必ず覚えておきたいこととして、「子どもは大人とは違う」ということをしっかり認識することです。
当たり前のことなのですが、どうしても現場に入ると忘れてしまいがちなので、常に頭に入れておきましょう。
大人なら当たり前にできること、例えば箸を上手に使うとか、字を書くことなどは、大人なら普通にできることですよね。
けれど、小さい子どもはまだそれらのことを十分にできません。
これは当然のことです。

それと同じように、コップで水を飲むこと、物の取り扱い方などは、大人と子どもでまったく違い、子どもはスムーズに行うことができません。
もともとができないので、何回やってもできません。
けれど、子どもは子どもなりに頑張ってできないことにチャレンジします。

そこで私たちがとるべきコミュニケーションは、できなかったこと、失敗したことを受け止めてあげることです。
叱ってしまうということはなくても、失敗を受け止めて「大丈夫、頑張ったね」と包み込んであげる。
そうすると、子どもは安心すると共に、あなたに心を開いてくれます。

聞き上手は基本

これは年齢に関係ないかもしれませんが、特に子どもの場合は聞き上手に徹することがとても大切です。
誰でも、人の話を聞くより自分の話をするほうが楽しいもの。
けれど、子どもは話を聞いてくれる人に心を開きますし、その人のことが大好きになります。
子どもの心を掴む大人は、話し上手であるといっても過言ではありません。

もし話すことが苦手な子どもがいたら、話をさせるように会話を引き出すことも大切です。
子どもは話をたくさんすることで成長していきます。
無言にならないようつい自分から話をしてしまいがちですが、基本は子どもに話をさせることを意識してください。

また、会話をすると同様、一緒に遊ぶなど、とにかく子どもと深く接することがコミュニケーションを深めることにもつながります。
会話だけではなく、お絵かきをする、一緒に絵本を読むなど、いろいろなことをして遊んであげましょう。

遊ぶことは子どもの五感を育てることにもつながります。
ただ遊ぶだけではなく、大人も楽しんでいるアピールをすると、一緒に楽しんでくれているんだな、子どもも安心してさらに遊びを楽しむことができるのですね。
子どもと同じ視線に立つことを意識すると、よりよいコミュニケーションを育むことができるでしょう。