ギターを弾く男性

チャイルド・エイド・アジア Friendshipコンサートとは

NPO法人リトルクリエイターズ主催のイベントの1つとして知られているのが、チャイルド・エイド・アジア Friendshipコンサートです。
こちらのコンサートは例年、日本を始め、世界各国から、日頃児童養護施設などの様々な環境で暮らす子供達が一同に介し、歌や演奏、ダンスなど、芸術活動、パフォーマンス発表を行なえる場として知られています。

各コンサート出演者はオーディションで決められますが、子供達に積極的に芸術活動にふれ合う場を提供し、コミュニケーションを取れる場を提供する場です。
こうした活動を通じて、子供達の夢や力を育み、様々な困難に打ち勝てるよう、社会を生き抜いていくための知恵を育むことが出来るように、サポートをすることを目的として、例年開催されています。

子供達に思い出を、子供達に力強く生きていくための夢を

チャイルド・エイド・アジア Friendshipコンサートでは、実に様々な事情を抱えたお子さん達が一同に介します。
親の顔も知らず、児童養護施設で育ったお子さん、貧困家庭に育ったお子さんや、虐待を受けて施設で育ったお子さんなど、様々な状況を抱えながらも、舞台に上がるのです。

この一時の思い出が、お子さん達の生きる糧となり、お子さん達に社会で生き抜くためのしたたかさ、強さを身につけさせる、きっかけとなると言われています。
こうした経験を通して、自分の自信に繋がり、社会の荒波にまけず、立ち向かっていく強さを身につけていけるのです。

こうした複雑な家庭環境に育った子供達というのは、どうしても社会に出たときに、差別を受けたり、みえない障害と闘っていかなければなりません。
そうなった時に生き抜く力、精神的な強さを持っていないと、自分自身にコンプレックスを抱いてしまい、自らの命を絶ってしまうような、悲劇が生まれる事も多いのです。

自分たちの環境が過酷であったとしても、そうした環境をものともせず、幸せな日々を自分自身の力でつかみ取ってもらう為に、夢は重要なものになります。
夢や希望を見られるきっかけを作るために設けられたこちらのコンサートでは、コンサートを通して自信に繋がると共に、オーディションを受けただけでも、楽しい思い出、悔しい思い出として、自分の経験の引き出しに、しっかりと刻まれるのです。

ただ日々を生きる事に必死になるのでは無く、こうした息抜き、様々な同世代の子供達との交流を通すことで、自分1人では無い、世の中には色々な人が居るという事を認識し、視野が広くなります。
その結果、身につけられたその視野の広さが強さに繋がり、生き抜く力となって、自分自身の強さへと変わっていくのです。